日本人はいつからタコを食べていた?

タコは日本で古くから食べられてきた馴染み深い生き物なんだ。その歴史を少し振り返ってみたいと思う。

なんと弥生時代の遺跡からタコ壺の形の土器が複数発見されていて、当時からタコの習性を利用したタコ壺漁をしていたと考えられている。タコ料理の記録としては、平安時代に編纂された『延喜式』にタコの干物やイイダコの熟鮨(なれずし)の記述があるんだ。さらに日本最古の料理書といわれる鎌倉時代に編纂された『厨事類記』には「焼蛸」が登場する。さらに江戸時代の料理書『料理物語』には、なます、かまぼこ、桜煎などがタコ料理として記載されている。このように古くからタコが私たち日本人にとって身近なものであることがわかると思う。

一方、海外に目を向けるとタコを食用とする国は今のところ限られているんだ。多くの民族がタコを「デビルフィッシュ」(悪魔の魚)と呼び、食用にしていないというのを聞いたことがある人も多いかもしれない。

現在、主に食用としてタコを食べているのは日本を中心とした東アジア、太平洋諸島、地中海を中心とするヨーロッパとアフリカ北部、アフリカ大陸東のマダガスカル島、地中海やアジアからの移民が多いアメリカ大陸西海岸、メキシコ、カリブ海周辺なんだ。

近年、栄養価の高さや食材としての手軽さからタコ食が広がりをみせていく可能性もある。しかし現状では、世界の消費量の約6割を日本国内で消費しているというほど、世界ナンバーワンのタコ好き国家だと言えるね。